提灯工場がお取り扱いしている製品の中でも、特にその構造が面白みのある弓張り型。
今回は、その弓張り型ちょうちんの構造について掘り下げて行きます。
実はこの弓張り提灯は生活の中、色々な場面で目にする物で、触れる機会も多いのではないかと思いますが・・・いかがでしょうか?
だからこそ、覚えておいても損はない!弓張りちょうちんの構造について、お楽しみ下さい!
弓張り提灯に使われている素材はなに?
弓張り提灯に使われている素材の中で、特に気になるのは「弓」の部分ではないでしょうか?
この弓部分は、弓張り型の特徴であり、そのほかの提灯にはないものなので、気にされる方も多いかもしれません。
火袋部分に使われている素材
火袋とは、提灯の中でも最大の面積を誇る主要部分です。名入れやロゴなどが入っている場所であり、アコーディオンのように伸び縮みをする部位でもあります。
ここで使用される素材は、和紙やビニールが基本となっております。
また、和紙やビニールは枠として組まれた竹ひごに貼り付けていくため、火袋には竹も使われます。
重化に使われている素材
重化とは、上下にある輪っかのことです。上の重化を化粧輪、下の重化を受底と呼びます。
どちらも同一の素材で制作されるもので、それは木や鉄、樹脂などが主な素材になります。
上下の重化は形状に違いがあり、化粧輪が開放されているのに対し、受底は閉じられています。
弓に使われている素材
弓とは、そのまま弓となっている部分です。ここに使われている素材は、鉄や竹などが一般的です。
鉄であっても芯が入ったものではなく、軽く作成されております。
上丸かんや鎖、ひるかぎなどに使われている素材は?
弓張りに限らず、ちょうちんは様々な部品を使い、その形を構成されています。
その中で、上丸かんや鎖、ひるかぎは弓張り提灯独特のものであり、素材には鉄が使われます。
構造上、弓張り提灯が優れている点はなに?
弓張り提灯の構造的特徴は、持ち手となる弓が火袋部分を広げて、表面に描かれたデザインをしっかりと分かりやすく見せる点です。
この構造的特徴を利用して、馬上で使用されていたり、お祭りなどで使用されます。一般的な提灯と比べ、弓張り型は激しい動きに対応できる構造をしています。
また、弓張りちょうちんは、受底の下に2点の足が付けられます。また弓の下部にも足のような箇所があり、合計3点で立たせることが出来ます。その結果、火袋に明かりが点ったまま、地面に置くことができます。
もちろん近年では、提灯の中にローソクを使うことは少なくなりましたが、これはライトであっても便利です。
弓張り提灯は構造上、置くことや引っ掛けることなどが得意であり、特徴となる弓部分を手に持って活用することも可能なアイテムです。
弓張り提灯の構造を活かした活用方法は?
弓張り提灯の構造から、それらを活用できる最良の使い方を考えると、やはり定番の使い方が一番であると言えます。
例えば、お祭り用として活用する。手持ちが可能な上、激しい動きにも対応する弓張りちょうちんは、非常に使い勝手が良いです。
もちろん、お祭り以外にも御用提灯としても活用されます。火の用心や深夜のパトロールにも最適です。
弓張提灯は、なぜ激しい動きに対応可能なの?
弓張りちょうちんが持つ特徴的な構造である弓を活用し、火袋をしっかりと張るためです。
しかし、ただ弓に火袋を預けるだけでは、張りすぎる可能性もあるため、上丸かんや鎖、そしてひるかぎや口ぜみを使って、弓部分が逆に開き過ぎないように中心に向かって固定します。
提灯を上下に引っ張りつつ、弓を中心に向かい引っ張ることで、安定感を生み出し、激しい動きに対応することが出来る訳です。
なお弓張りは、鴨居や縁に引っ掛けて設置することも出来るため、お土産物としても大人気です。
この時、激しい動きを要求される場面はございませんので、上丸かんや鎖は付属されないケースが多いです。また、基本的に小さなサイズで作成されます。
今回のまとめ
弓張り提灯は、持ち手が付いていることで、一般的な形状と比べ、使える幅が広く、様々な用途に活用することが出来ます。
また、弓張りちょうちんの構造を理解することで、新しい用途の発見に繋がれば幸いに思います。