現在、『あかちょうちん』といえば、大衆的な居酒屋全般を表わす呼び名として広く認知されてますよね?
でもそれは何故なのか?疑問に思ったことはありませんか?赤があるなら、何で白提灯は呼び名に影響を与えるぐらいの力がなかったのか?
どうして『しろちょうちん』ではなく、赤提灯だったのか?非常に気になります。気になってしまったので調べてみる事にしました。
赤提灯の歴史・・・それは白提灯の歴史について
まずは赤提灯の歴史を知れば、居酒屋との繋がりが見えてくるかもしれないと思い、店先に吊るされたのはいつなのか?そして、どういった理由なのか?についての情報をお届けします。
- 赤提灯は元白提灯?
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居酒屋に吊るされている赤提灯は元々、白提灯でした。
それはまだ江戸時代の頃の事で本来、居酒屋を始め、様々な店舗に吊るされていたのは、白地に黒で店名が書かれている物が多かったようです。
そんな中、大衆的な居酒屋がある時、赤色の提灯を軒先に吊るしてみた所、とにかく目立つということで、この赤提灯が大ヒットしました。その結果、現代に残るイメージが確立したと言えます。
江戸時代の頃ならば、灯りとして提灯がどの店舗でも店先に吊るされていることは容易に想像がつきます。そんな中、夜の看板代りとなるのは白提灯が常識だったのでしょう。
そういった状況だからこそ、赤提灯を店先に吊るしたお店は、一段と目立つのは間違いないわけで、客足が伸びるのも当然といえば当然です。
これを機に、次々と使われ始めた赤提灯は、いつしか居酒屋の看板としての地位を確立していった形になります。
居酒屋と赤提灯の関係性とは?白提灯との関連性は?
もう少し居酒屋と赤提灯の関係性に踏み込んでみましょう。特に現代社会においては、赤提灯などは反乱しており、特に目立つものではありません。
それでも変わらずに、赤提灯=居酒屋となっているのか?これはもう単に江戸時代から伝わっている事以上の効果があるとみるのが普通です。
- カラー
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赤は目立つ色です。また、食欲を刺激するとも言われています。
無意識に赤色の提灯が吊り下げられているお店には、惹かれてしまうわけです。
- 記号化
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赤提灯がかかっているだけでも、いくつかの情報を与えてくれます。
お店が開いているのか?何のお店か?店名は?など、記号化された情報が端的に伝わります。
こうした記号化は、知らず知らずに説明せずとも理解されているものなので、ただそこにあるだけなのに抜群の宣伝効果があります。
カラーと記号化、たった2つかもしれませんけど、この2つの要素は非常に効果的に働きます。
一方、白提灯はどうなのでしょうか?
- カラー&記号化
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現代では江戸時代の頃とは違い、白提灯も白提灯としての価値があります。
もちろんカラーでもあり、記号化にも繋がっております。
現代では、ちょうちんの魅力や人気があるため、効果そのものよりも記号としての伝統的な販促媒体と言う意味が強くなってきます。
したがって色や形の変化よりも、提灯その物の存在感が強い物になっています。
赤提灯と白提灯のイメージの違いとは?実際のところはどうなの?
最後に赤提灯と白提灯の違いはあるのか?について考えてみましょう。例えばイメージとしてどんな事が言えるのか?
赤提灯は大衆的な居酒屋の呼び名でもあるように、何処か親しみ易いなイメージがあります。
逆に白提灯というのは、少しばかり格式のあるお店かな?と言うイメージを持ちます。
この理由として言えるのは、単純な話、赤=居酒屋と言う印象が強すぎるからではないでしょうか?
白提灯が格式のあると思われるのも、知らず知らず、伝統を感じる色である事や、お祭りや盆提灯として使用されていると認識している人が多く、この事から格式の高さをイメージしてしまうのではないかと考えられます。
こんな違いの説もあります。赤提灯は安価でお酒が楽しめるお店、白提灯は高級で敷居が高いお店と言う説。
これも先程のイメージの話から、同様の事が言えます。ただし赤は安く、白は高いと言う説は全国的に知られている説ではなく、一部で存在していた暗黙の了解と言った説のようです。
しかし現代では、敷居の高さを表わすようなものではなく、価格を表わすようなものでもなくなっています。
それが証拠に、安くて美味しい居酒屋でも、大きな白提灯を使って、宣伝を行っておりますし、それを見て格式や料金が高いお店とは判断しないでしょう。
これにはある理由が考えられます。
昔は提灯が、敷居の高さや価格の違いを表わす目印であったかもしれませんが、現代ではその他の販促アイテムが充実しすぎて、価格や商品メニューも表に掲示出来てしまいます。
これによって、提灯で判断するよりも分かりやすく、お店の情報を得ることが出来るわけです。
その為、提灯は赤でも白でも、お店の装飾として活用される事が多くなっています。もちろん、目印としても認識されてはいますが情報量を考えると、メニューボードなどより豊富に盛り込む事は難しく、意味合いが昔とは大きく変わっています。
装飾と宣伝、両取りの提灯をお求めになるのであれば、オリジナル制作が唯一の手段だと私は考えます。
そして当店は、オリジナル提灯を作成する専門店となっております。
店舗様がこれだと思うデザインや名入れ情報など、お好みのままに表現するオリジナル提灯の制作を承ります。
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