提灯を使った3つのお祭り|久喜市・二本松市・山口市をご紹介!

提灯祭り

日本には、数多くのお祭りが存在しています。その中でも、今回取り上げたいのは提灯をメインとしたお祭りです。

もちろん、そうしたお祭りも数多くあります。その為、3つの有名なちょうちん祭りに関してまとめてみました。

こうしたお祭りは、提灯を数多く使用する為、とても華やかで素敵です。また、荘厳で豪快です。

埼玉県久喜市『久喜の提灯祭り・天王様』

200年以上の歴史がある久喜の提灯祭り・天王様は、毎年7月12日~18日まで行われます。埼玉の初夏を彩る物であり、特徴として挙げられるのは、廻り舞台山車でしょう。

8町内がそれぞれ1台ずつ、合計8台の山車を曳き、町内を廻ります。

1つの山車に対して、400個以上の提灯

久喜の提灯祭りで曳かれる山車は、400個以上の提灯を取り付けて、夜の町を曳き廻されます。

この時に曳かれる山車が、廻り舞台形式と言う独特の造形をしています。廻り舞台形式と言うぐらいですから、廻し手が綱や取っ手を手にし、山車をグルグルと廻します

その光景は、ここでしか見ることのできないものであり、400個以上の提灯が灯りを灯したまま廻されることも相まって、心の奥にガソリンを注がれた様な燃えたぎる様な力強さと、真っ赤な炎がいくつも平行線を描き、まるで自分に迫りくる様な圧力を体感することが出来るでしょう。

昼間は別の顔

山車を400個以上の提灯で装飾するのは夜だけであり、昼間は伝説上の人物や歴史上の人物をモチーフにした人形を山車の上に乗せ、町内を曳き廻ります。

この時、山車を400個以上の提灯で装飾することはなく、あくまでも人形をメインとしています。

久喜の提灯祭り・天王様で見られるその他の特徴

久喜のちょうちん祭りは、山車をぶつけ合うけんか祭りの様な側面もありますが、これはよその町内に敵意があるわけではなく、お互いの繁栄を願っての儀式的なものでしょう。

また、久喜の提灯祭りは、今も照明にろうそくを用いる、伝統的なお祭りです。

ちなみに久喜の提灯祭りの期間中、山車が曳かれるのは、初日である12日と最終日の18日しかありません。もし、廻り舞台形式の山車が見たいのであれば、この点はご注意下さい。

福島県二本松市『二本松提灯祭り』

300年ほどの長い歴史を持つ二本松提灯祭りは、肌寒さを感じさせる秋風の中、毎年10月4~6日に開催されます。

7つの町内がそれぞれ1台ずつに300個以上の提灯をつけて、計7台の太鼓台を引き廻します。

二本松提灯祭りの特徴

もちろん、提灯の多さも魅力の一つですが、特別に強調すべきは各町内の祭り囃子でしょう。共通したお囃子を演奏するのではなく、それぞれの町内が別々のお囃子を奏でます。

提灯の灯りにある特徴

二本松提灯祭りでは、二本松神社で灯された御神火より、提灯の灯りが灯されます。

もっとも盛り上がるのは、最終日6日の町内合同の曳き廻しです。竹田・根崎・郭内の3町合同引曳き廻しと、本町・亀谷・松岡・若宮の4町合同引き廻し。

それぞれの祭り囃子を同時に聞くことができるとあって、非常に盛り上がります。二本松提灯祭りに出かける際は、この最終日がオススメです。

山口県山口市『山口七夕ちょうちんまつり』

七夕とあっても、8月6、7日に開催される山口七夕ちょうちんまつりは、室町時代だった450年ほど前に始まったと言われる伝統的なお祭りです。

先にご紹介した2つの提灯祭りとは違い、山口七夕ちょうちんまつりは、山車の曳くわけではありません

各所にちょうちんを飾り付け、街中を装飾するようなお祭りであり、合計で10万個以上の紅提灯が使われるとされます。

どうしてこの様な形でちょうちん祭りを開催する様になったのか?それはこのお祭りの起源が影響しているとされています。

山口七夕ちょうちんまつりの起源

当時の周防国や長門国、豊前国の守護大名だった大内盛見が父、弘世を祀る際に使われた盆提灯が各家庭にも浸透していき、今の様な形になったとされます。

ちょうちんを装飾として使うお祭りなので山車はありませんが、櫓などを組む形で、お祭りらしさをしっかりと出しています。

また、提灯ツリーなどもあり、街中が優しい灯りに包まれて、とても神聖な気持ちになるお祭りだと思います。

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