夏だ!怪談だ!提灯お化けだ!日本の三大怪談話ってご存知ですか?

怪談はその昔、夜通し見張りをしているお侍さんたちが自分の知っている怖い話を語り合って、眠気を防いでいたとも言われます。

また、自分はこれだけ怖い話を知っているんだ、だから何が来ても怖くないぞ!と言う、幽霊に対して虚勢を張るために怪談を語り合っていたとも言われます。

寝苦しい夜も怪談話でひんやりと・・・そんな言葉がピッタリの季節になってきました。

そして日本には3大怪談と呼ばれる物があり、歌舞伎の演目になったりするほど、古くから親しまれている怪談話がありますよね。

今回は少し趣旨を変えて、この季節にぴったりな怪談を・・ではなく、怪談話にも出てくる妖怪。ちょうちんお化けのことを考えつつ、3大怪談についてお伝えしていきます。

いちま~い、にま~い、さんま~い・・・お菊さんで有名な番町皿屋敷とは?

子供の頃、お菊さんは何故、井戸の中から出てきてお皿を数えるんだろう?と思ったことがあります。9枚目まで数えて、1枚足りないって言うんです。その前に分かるんじゃないか?とも思ったことがあります。

なぜ、そんな風に考えていたのか?と言えば、やはり番町皿屋敷クラスの怪談だと恐怖を覚える前に、物語に興味が出てくるわけです。また、大昔を舞台にした話ですから、入り込めないと言うのもあります。

では今現在、大人になってからはどうなのか?と言えば、ひどい話だな~って思いました。そりゃ恨むよって。

なお、9枚目のお皿を数え終わった後、10枚目を数えてあげると、お菊さんは喜んで消えると言うのが、話の結びとなっています。

番町皿屋敷のあらすじ

牛込御門内五番町にかつて「吉田屋敷」と呼ばれる屋敷があり、これが赤坂に移転して空き地になった跡に千姫の御殿が造られたという。それも空き地になった後、その一角に火付盗賊改・青山播磨守主膳の屋敷があった。

ここに菊という下女が奉公していた。承応二年(1653年)正月二日、菊は主膳が大事にしていた皿十枚のうち1枚を割ってしまった。

怒った奥方は菊を責めるが、主膳はそれでは手ぬるいと皿一枚の代わりにと菊の中指を切り落とし、手打ちにするといって一室に監禁してしまう。

菊は縄付きのまま部屋を抜け出して裏の古井戸に身を投げた。

まもなく夜ごとに井戸の底から「一つ……二つ……」と皿を数える女の声が屋敷中に響き渡り、身の毛もよだつ恐ろしさであった。

やがて奥方の産んだ子供には右の中指が無かった。やがてこの事件は公儀の耳にも入り、主膳は所領を没収された。

その後もなお屋敷内で皿数えの声が続くというので、公儀は小石川伝通院の了誉上人に鎮魂の読経を依頼した。

ある夜、上人が読経しているところに皿を数える声が「八つ……九つ……」、そこですかさず上人は「十」と付け加えると、菊の亡霊は「あらうれしや」と言って消え失せたという。

引用元|Wikipedia

葛飾北斎が連作『百物語』の中で、さらやしきと言う浮世絵を残しています。とても禍々しい印象を残す一枚です。

夏は怪談の季節ですから、こうした絵画を提灯にプリントして、イベントなどに使用されてはいかがでしょうか?

初代三遊亭圓朝の創作怪談・・・牡丹燈籠とは?

3大怪談の中では一番新しく出来た怪談で、創作者がはっきりとしている怪談話となります。

原型となった話は中国から日本に伝わった怪談話集にあるようで、その中の一部を短く切り取って作られた物です。

牡丹燈籠が面白いのは、単に怖いだけじゃなく、物語として完成されている所ではないでしょうか?また、時代の移り変わりと共に、ラストが変わっているのも見ものです。

つまりは、高座で牡丹燈籠を行う噺家さんがどちらのラストを選ぶのか?この点にも注目して楽しむことが出来ます。

牡丹灯籠のあらすじ

浪人の萩原新三郎は、ふとしたことから旗本飯島平左衛門の娘、お露と知り合う。

お互いに一目惚れしたふたりは理無い仲となり、お露は夜ごと牡丹灯籠を下げて新三郎の元を訪れ、逢瀬を重ねる。

しかし、お露の正体は怨霊/亡霊だった。

日ごとやつれてゆく新三郎に旅の修験者/寺の和尚が真実とお札を授け、家中の戸にこれを貼って期限の日まで籠もり、夜が明けるまで決して出てはならない、と告げる。

言われたとおりに新三郎が閉じ籠もっていると、毎晩お露は家の周りを回りながら、中に入れず恨めしげに/悲しげに呼びかけてくる。

最終日、新三郎は、朝になったと騙されて/命よりお露への想いを優先して、自らお札を剥がして外へ出る。

引用元|Wikipedia

牡丹燈籠のラストシーン間近のやり取りは、今でも怖い話の中で見かける定番の展開と言っても過言ではありません。よくあります。同時に思うことは、あれらの話は創作なんだなーってことですね。

牡丹燈籠では印象的に提灯が描かれることはありませんが、タイトルが表している様に、牡丹灯籠と言う形で夜道を歩く照明が描かれています。

その為、これを模した提灯を製作されてみてはいかがでしょうか?

日本の怪談と言えばやっぱりこれ!四谷怪談とは?

四谷怪談の主役とも言えるお岩さんは、貞子の登場まで日本の怪談史上、最高の知名度を持っていた幽霊ではないでしょうか? 

ちなみにこのお岩さん祀られている神社が新宿区左門町に存在しており、縁結びや縁切りに効果があるとかで、今でも多くの人から信仰を受けています。

また有名な話としては、四谷怪談にまつわる演劇や映画、ドラマなどを行う際、祟りを防ぐ目的で、スタッフ役者一同でお参りするとか・・・。

この祟りも含めて、お岩さんが日本でもっとも有名な幽霊なのでは?と思う次第です。

四谷怪談のあらすじ

四谷在住の御先手鉄砲組同心の田宮又左衛門のひとり娘である岩は、容姿性格共に難があり中々婿を得ることができなかった。

浪人の伊右衛門は、仲介人に半ば騙された形で田宮家に婿養子として岩を妻にする。

田宮家に入った伊右衛門は、上司である与力の伊東喜兵衛の妾に惹かれ、また喜兵衛は妊娠した妾を伊右衛門に押し付けたいと思い、望みの一致したふたりは結託して、岩を騙すと田宮家から追う。

騙されたことを知った岩は狂乱して失踪する。岩の失踪後、田宮家には不幸が続き断絶。その跡地では怪異が発生したことから於岩稲荷がたてられた。

引用元|Wikipedia

四谷怪談をモチーフにした浮世絵の中に、葛飾北斎の連作『百物語』の中で、お岩さんの顔を提灯お化けに描いた作品があります。

オリジナル提灯を制作する際、この浮世絵をプリントして表現するのもいかがでしょうか?

夏を涼しくする怪談提灯をオリジナルで作るには?

提灯お化けのオリジナル制作を行うには、2通りの方法がございます。

  • もっとも簡単な方法としては、デザインをプリントして、それを飾るという方法。
  • もう一つは、デザインがプリントされた提灯を更に自分で加工し、オバケらしい印象を加える方法。

いずれにしても用途としては限られますが、例えば店内演出やイベント会場等で夏らしい装飾を行う際に役立ちます。

ちなみに、お化け提灯と言う呼び名にすると、何故か大きな物を表している様に聞こえます。

当店はオリジナル制作を行う専門店なので、大きいサイズのまさにお化け提灯の作成も承っております。

まずはお気軽にお問い合わせ下さい。

提灯工場

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