提灯を飾る際、ただお店の軒下や入り口付近に吊るしておくだけでは、外との差別化が図れず、つまらないなーと感じていませんか?
だったら、オリジナルの提灯立てを作ってみると言うのはどうでしょうか?
でもそれって難しそう・・・素人でも作れるものなの?
そんな不安をお持ちになるのは当たり前!こちらでは提灯立てをDIYで作る為、必要な知識をご紹介していきましょう。
提灯立てを作るのは簡単なのか?難しいのか?
素人が提灯立てを作るのは、難しくもあり、簡単でもあります。
どの程度の提灯立てを作るのか?にもよりますし、何処まで人に頼るのか?にもよります。
最近では、ホームセンターのサービスも充実していますから、木材の加工をお任せすれば、時間短縮になりますし、怪我の心配も大幅に減少します。
こうしたサービスを使用しない場合であっても、提灯立ての制作は複雑な技術を必要とする物ではありません。私が気になるところを挙げれば、怪我の心配だけになります。
どんな道具を使用するのか?
ざっと考えた見立てでは、以下の道具を必要とします。
- 金槌
- クギ(カスガイでも可)
- ノコギリ
- ノミ
- カンナ
- ヤスリ
- 塗料
- ネジ
- 電動ドライバー
- クランプ
- 木工ボンド
- 塗料
もちろん、作業工程や使用する材料によっては必要ない工具も挙げています。ノコギリやノミ、カンナなどは素人の方が使うには、ハードルが高いですからね。
ノミはホゾを作る時に使うのですが、これをやってくれるホームセンターが近くにあるのか?この点は難しいところです。
ただ、機械であっという間に出来ますから、近くの大工さんを訪ねて、ホゾ作ってくれませんか?と言えば、やってくれるかもしれません。
ヤスリがけもホームセンターでやってもらえます。機械に木材を通すだけで、ヤスリがけができますから、大した費用もかからないでしょう。
提灯立てを作る前に確認しておくべき3つのこと
提灯立てをDIYで作るなら、これからお話する3つのことを事前に確認しておきましょう。これを知らないと、後で慌てることになる可能性があります。
提灯のサイズは?
まずはこれ。設置する提灯のサイズです。
その提灯を吊るすために作る提灯立てですから、これを知らなければ話になりません。
確認すべきことは、重さ・高さ・幅は抑えておきましょう。
設置場所は?
次に、提灯立てを作った後、実際に設置する場所を確認しておきましょう。
これが分からないと、どれくらいのサイズで提灯立てを作っていいのかが分かりません。
確認すべきことはスペースの幅や大きさ・高さ・設置場所の権利者です。
特に設置場所の権利者は重要です。
技術力は?
3つめは、技術力です。金槌は正しく打てるか?ノコギリはきちんと使えるか?などです。
正直なところ、これは難しいと思います。クギ1本真っ直ぐ打つには熟練の技がいります。
ノコギリだってそうです。まっすぐ切れるまで、こちらも時間を要します。その為、釘打ちは機械を使いましょう。電動ドライバーを使用して、ネジドメでやるか?もしくはピンネイルを打ち込む電動タッカーなどを利用しましょう。
ノコギリは出来るだけ使用しない様に、ホームセンターでカットしてもらうか、工具を借りて、自分でやりましょう。据え置きの電動丸鋸があります。
提灯立てを作る際に考えておくべき3つのこと
提灯立てを作る際、以下の3つのことを考えておく必要があります。これを知っておくことで、作り終わった後で後悔することがないのではないかと思います。
提灯の重量を軽減させる
提灯立ての支えは、極めてシンプルで細いです。
これを把握して、その骨が耐えられる重量はどれくらいなのか?重量を軽減する仕組みが必要ではないのか?などを考えなければなりません。
見た目を損なうかもしれませんが、下の重化を支える枠組みを使用すると、骨が支えられる以上の重量に対応出来ると思います。
重みが加わる部分を増やして、重さの分散を図りましょう。
木材は何処で買うか?
現在、木材が売っている場所は色々とあります。インターネット内だけでも豊富にあります。中には必要な長さにカットして、配送してくれるお店も見かけました。
こうした様々なお店を覗いて、自分の状況にもっともあったお店を選びましょう。私がオススメするのは、工房のあるホームセンターです。
クラフトさんが在中していたら最高です。
道具はしっかりと揃える
意外と忘れがちなのが、道具の用意。
一般家庭にある工具類はあっても、電動ドライバーやクランプなどの専用工具は、DIY好きの人でなければ、お持ちでないかもしれません。
特にクランプは固定する際に非常に使えます。
ここに挙げた3つの考えることを抑えておくことで、提灯立てを作る際、慌てずに作業を行っていくことが可能です。
代表的な提灯立ての構造とは?
提灯立ての様な物は、作り方よりも準備段階でしっかりと考え、組み立て手順をイメージすることが重要です。何故ならば、決して難しい構造物ではなく、簡単なものだからです。
ここでは3つのパターンをご紹介します。
パターン1
こちらは、幾つもの提灯を並べて吊るす際に使用されるものです。
長崎県のお墓参りは有名です。墓前で花火をしたり、提灯を飾る風習があり、その際に使用されています。
パターン2
シンプルな提灯立てです。
店舗はもちろん、お盆の際に門柱に飾るのに最適です。
パターン3
パターン2の物に、屋根が付いた提灯立てです。
作る上で一番難易度が高く、手間がかかります。
また、屋根の形状や傾斜で手間の難しさが変わります。
基本的な構造
提灯立ては、上部につるを引っ掛けて吊るし、下部では丸かんと呼ばれる金属製の輪っかに紐や鎖など通し、ぶらぶらと揺らぐのを抑える様にします。
これが基本的な構造です。
しかしこのままでは、上部にのみ重量がかかってしまい、支える骨にじんわりと負担を掛けるため、壊れてしまうかもしれません。
ここから、重量の分散を考えましょう。それはDIYだからこそ、考える必要があります。
分散方法1 受底の重化を支える
底の重化を支えるだけで、上部にのみ負担がかかることはなくなります。
分散方法2 底受部分を板で支える
単純なことですが、底受の重化を支える目的で底板部分を板にします。支えとなっている骨にかかる負担を分散できます。
重量負担が一点に集中しないように拡散させます。
分散方法3 支えを増やす
支柱である柱を増やすことで、より強固な提灯立てを制作することが可能です。
しかし、見た目がどうか?と言う問題が出てきます。
私のオススメは分散方法2。この時点で工夫し、見た目にも工夫した支えを作りましょう。
なお、一切触れませんでしたが、塗料で古びた感じを出したり、クリア感を出したりするのも良いでしょう。
ペイントする前には、必ずヤスリがけを行い、木目を平らにならして下さい。こうしないと色むらが出来ます。
今回ご紹介した情報を活用すれば、決して難しいと思わずに理想の提灯立てを組み立てることが出来ます。ぜひ、チェレンジして見てくださいね!