提灯は現在幅広く活用されています。
今回はそれをご紹介するお話です。
それほど頻繁に見かけるわけではありませんが、
神棚に提灯を付けるご家庭があります。
この時に付けられる提灯は、
ミニサイズと看板型を合わせた様な形状となっています。
そんな神棚に置く提灯、その他の小物について、
さらには神棚自体の設置ルールなどをご紹介します。
神棚に飾る提灯とは?どんな物をどんな時に設置する?
神棚提灯は別名、住吉提灯や長ちょうちんと呼ばれる物で、
博多にある住吉町で制作が始まったからそう呼ばれています。
元々は、表面が白地で美しい柄のある大きめの盆提灯ですが、
神棚に設置される際はコンパクトサイズになり、赤地に名入れ文字が入っています。
どちらも左右対で置かれますが、
盆提灯の場合は御仏壇の前に設置されます。
似ているのは形状だけで、
後はまるで違う物と解釈して頂けましたら幸いです。
御仏壇への設置はお盆時期に集中しますが、
神棚前に設置する場合は、常に設置していることが一般的です。
これは季節柄で設置する物ではなく、
神棚を照らす物として設置されているとお考え下さい。
なお、気になる住吉提灯のオリジナル作成に関しましては、
まずはお気軽にお問い合わせ頂けましたら幸いです。
神棚には提灯の他に何を飾るの?そもそも飾る意味とかあるの?
神棚の大きさは、自宅の広さや
スペースにより変わってきますが、小物類はあまり変化しません。
そこで一般的にはどんな物をどの様に神棚に飾るのか?を、
ざっと確認頂ければ幸いに思います。
- 神棚
- 注連縄
- 御鏡
- 春日灯篭
- 水玉
- お皿
- お神酒
- ロウソク
- 榊
神棚に神棚がなければ、一体その空間はなんのためにあるのか?とても不思議な状況が生まれてしまう事になります。
神棚には、社の数により名前が区別されます。社が狭く、神札が入り切らない場合、左側に神札を入れる社を別に設けます。
神棚に1年間神様にいてもらう為、そして悪い気が神棚に入らないように、注連縄を付けます。
向かって右側が太くなる様に付けますが、最近の注連縄は真ん中が太い物も多く販売されています。
丸い小さな鏡の事で、神棚の扉の間に置かれます。神道の始まりは天照大神であり、太陽信仰の象徴でした。よって御鏡は、天照大神の御神体として神棚の前に置かれています。
形状や置き方などは、想像出来るかと思いますが、見た目もそのままの物で、左右1対の物です。
一般的な神棚にすべて置かれるわけではなく、それだけに存在感ある装飾と言えます。
御鏡の前方に置かれる水玉は、水滴の様な形状をしており、陶器でできている置物であり、神様へのお供えを入れる為に使われます。
水玉を挟むように左右一対で置かれます。向かって左に盛り塩、向かって右に洗米が入れられます。
お酒が入った物で、理想としては左右一対で置かれますが、スペースの都合等で置き方は変わります。
こちらも左右一対で置かれます。スペースが狭い場合は1本にするよりも、燭台の大きさを変更する事をご推奨します。
神棚と言えば、もっとも定番の飾りかもしれません。左右一対が理想ですが、スペース次第では1本のみとなります。
この他にもまだまだありますが、
一般的に最低限欲しいのは上記で挙げた物となります。
熊手や破魔矢、ダルマなども、
神棚に置かれる小物となっております。
また、お稲荷さまを祀っているのであれば、
赤い鳥居やお稲荷様を左右一対で置いたり、
狛犬や神社幕を神棚用に制作される人もいらっしゃいます。
なお、当店では神社幕に関しても
オリジナル作成を承っております。
お求めの際は、お気軽にお問い合わせ下さいませ。
神棚を設置する際に注意したいルールとは?
最後に神棚を設置する際に、
注意しておきたい簡単なルールをご紹介します。
ちょっとしたことではありますが、
家に招く神様が機嫌を損ねたりしないように、
神様のお家である神棚をちゃんと祀って住みよいお社を造りましょう。
- 大切なのは明るい空間!
- 慌ただしい場所はNG!
- 上には何もない場所!
- 南か東向きに置くこと!
神棚は明るく綺麗な場所に設置するべきです。暗く淀んでいて、蜘蛛の巣が絶えず張っている様な場所に設置すべきではありません。
神棚を出入り口の上に作るのは好ましくありません。また、トイレと背中合わせとなる場所もよくありません。人の出入りが激しく、落ち着かない場所では神様が安らげないとお考え下さい。
神棚を置くのは家の中でもっとも高い場所が良いとされ、2階建ての場合は2階に置くことが推奨されていますが、事情がそれを許さない場合は、1階でも上に床がない場所であったり、天井に雲と書いた紙などを貼ることで良しとされます。
神棚は、南向きか東向きに置くことを推奨されています。これは社の正面が南や東に向くように置くことが良いとされます。また、2箇所候補が合った場合は、上下の考え方から、上座を優先させます。
以上が神棚を設置する際の一般的なルールです。
これに関しては、個別のルールがもしかしたらあるかもしれません。
その為、あくまでも一般的なルールとして、
ご理解いただけましたら幸いです。