送り火・迎え火の準備と後片付け方法は?盆提灯との関係性とは?

迎え火・送り火・盆提灯・準備・後片付け・関係性

送り火や迎え火と言えば、
昭和を描いた映画やドラマのワンシーンをイメージします。

特に具体的な作品があるわけではないですけど、
そこには描かれた様な侘び寂びがあります。

そんな送り火や迎え火。映像として見るぶんには、
特に面倒な準備をしている様には見えません。

しかし、実際はどうなのか?気になります。
また、盆提灯とはどんな関係性があるのか?

この点についてご紹介いたします。

送り火・迎え火をするにはどんな準備が必要?

仏壇

旧暦のお盆初日にあたる7月13日や、
現在のお盆初日である8月13日になると、
迎え火が行われます

この迎え火は、炒鍋とも呼ばれる素焼きの焼き物、
焙烙にオガラを積み重ね、火を付けることで行われます。

焙烙とは?

焙烙は、上蓋のない急須の様な形状をしている物が定番で、
茶葉や豆、米などを蒸したりする時に使われる物で、
迎え火にはお皿の様な形の物が使われます。

オガラとは?

オガラは皮を剥いだ麻の茎を乾燥させた物で、
燃えやすい素材として活用されています。

焙烙やオガラは何処で買えるの?

お盆の頃になると、焙烙は仏具屋さんで、オガラは花屋さんで購入できます。

ナスの牛やキュウリの馬はどうする?

送り火や迎え火が行われるお盆には、
急いで帰ってきてとねと言う意味のキュウリ馬や、
ゆっくり帰ってねという意味のナス牛も飾られます。

キュウリやナスに足となる割り箸をさす。
造形としては似てないですが、なんとなくそう見えるから不思議です。

飾る場所に関しては、各家庭の間取りにもよりますが、
私自身は仏壇やお盆の時に作られた盆棚でよく見ました。

送り火や迎え火は、お盆の風物詩と捉え、
特に畏まって行うという物でもありません。

だからと言ってはなんですが、
特に難しかったり、ややこしい準備が必要な事はありません

では、迎え火を実際に行ってみましょう。

一般的な迎え火のやり方とは?

手提げ提灯

まずはじめに。迎え火や送り火には、
地域により、特別な作法や様式を今に残す事があります。

迎え火で言えば、
静岡県は沼津市西浦の久連港で見られる物

送り火で言えば、
京都の五山送り火が最たる例です

その為、こちらでは一般的な迎え火のやり方をご紹介します。

迎え火のやり方

7月13日、もしくは8月13日の夕方、家の玄関先で焙烙の上にオガラを積み上げて火をつける。燃え上がった炎により生み出された煙は、ご先祖様が迷わないように無事に家まで帰る為の道標となります

また、オガラについた火をローソクにつけて、提灯の灯りとし、お墓参りを行います。この提灯には、お墓から家まで、ご先祖様の魂を先導する役割を持ちます

オガラの燃えカスはどうする?

オガラの燃えカスは、完全に火が消えている事を確認し、紙などに包んで捨てると言った処理をします。

迎え火=お墓参りをするのが、お盆初日の過ごし方と言えるかもしれません。
それはとても日本的で、優しく穏やかで美しい風習だなと感じます。

続いては、送り火のやり方や後片付けに関して
ご紹介して行きましょう。

一般的な送り火のやり方と後片付け方法について

送り火

江戸時代に定着したと言われる迎え火に比べ、
送り火の方が歴史は古く、室町の頃には人々の間に定着していたとも言われます。

だからなのでしょうが、送り火の方が、
より多くの地域性があるようです。

また、送り火の特徴としては、
山と海、それぞれを利用した物が多くあります。

先に触れた京都の五山送り火が山ならば、
各地にある灯篭流しは海に当たります

どちらも古くから信仰の対象として
畏怖されてきた物なので、人の魂が帰る場所とするのは当然の帰結なのでしょう。

送り火のやり方と後片付け方法

お盆の終わり7月16日、もしくは8月16日(15日と言う地域もある)の夕方、迎え火と同様に家の玄関先で焙烙の上にオガラを積み上げて火を付けます。この時立ち昇る煙は、ご先祖様が天に昇る際の道標となります

燃えカスとなったオガラは、迎え火の時と同様に、完全に火が消えている事を確認し、紙に包んで捨てます。

ナス牛やキュウリ馬の後片付け

送り火の際、キュウリの馬やナスの牛を燃やす風習がある地域もあるようです。また、灯篭流しが行われる所、もしくは生活に川や海が密接に関わっているところでは、キュウリやナスを流して見送る地域もあります

ちなみに、こうして川や海に流された野菜。昔の子供たちは遊んでいる時に回収して、その場で食べていたとか。父がそんな話をしていた事をふと思い出しました。

そうではない場合、燃えるゴミとして捨てることになります。ここに特別な作法などはございませんが、浄化する意味でも水で洗って、塩で清めて捨てる、もしくは大地の養分となってもらうべく、水で洗って、土に埋めるのがオススメです。

なお、盆棚の後片付けも同時に行いましょう
すこし慌ただしいですけど。

最後に送り火・迎え火と盆提灯との関係性について
ご紹介させて頂きます。

送り火や迎え火は危険?そんな時こそ盆提灯という話

盆提灯

送り火や迎え火を行うには、どうしたって『』を使います。

しかし、現在の住宅事情から考えると、
一軒家ばかりではなく、マンション住まいの方々もたくさんいます。

そうした事情から、現在では盆提灯が、
送り火・迎え火の代わりを担っています

実際の使い方は?

迎え火の日、盆棚や仏壇の前に提灯に火(最近では電灯が一般的)を灯し、送り火の日、提灯の灯りを消します。これであれば、マンションであっても近隣住民に迷惑は関わらず、ご先祖様を敬う心を残す事になります。

送り火や迎え火が出来なくても、
盆提灯を飾ることで、お盆が深い意味を持ちます。

ちなみに盆提灯は毎年使う物なので、
お盆が終わったら綺麗にしてから、丁寧にしまいましょう。

なお、お盆に使う提灯には、
初盆の時にのみに使う特別な物もあります

初盆の際は?

初盆を迎える際は、マンションや一軒家に関わらず、白提灯を用意するのが一般的です。白提灯は盆棚や仏壇の前、玄関に飾り、初めて帰ってくる故人が迷ったりしないように、分かりやすい目印として用いられると言われています。

なお、白提灯は初盆にのみ使用する物なので、お盆が終わったら処分します。昔ながらのやり方としては、迎え火で燃やしたり、庭先で燃やすなどし、お世話になっているお寺(菩提寺)に処分してもらうのがベストです。

それらが難しいようであれば、そのまま捨てることになります。その際、少しだけでも燃やすことで、簡易的なお炊き上げになります。ただし、白提灯の処分方法に関しては、菩提寺に確認を取るのが最良の選択です

※初盆の定義とは?
四十九日後に初めて迎えるお盆のことです。

以上のように、お盆に使う提灯は、大きく分けて2つあり、
それぞれがそれぞれの意味を持って活用されています

当店はオリジナル制作の専門店ですから、
もちろん、盆提灯の作成に関するご相談も承っております。

盆提灯のオリジナル製作に関するお問い合わせは、
お気軽にお寄せください。

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